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 学長・会長メッセージ
 
 学長あいさつ

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Shine as Pioneers!

会津大学 学長  池上 徹彦

3年前に東京の椿山荘で開催された同窓会に予想をはるかに越えた約80名の参加があり、学長としては「やった!」であった。そもそも同窓会は、一期生の卒業時である平成10年3月に設立されたが休眠状態がつづき、創立10周年を契機に総会を開いて役員も選出して新たなスタートを切ることができた。同窓会と会津大学後援会(父兄の会)が共催したピーター・フランクルの後援会も大好評であった。
学長就任時から「米国大学のアルムナイのような同窓会をつくろう」と決心したきっかけは、NTT時代に東京で開催されたワシントン・セントルイス大学のアルムナイに招待され、各界で活躍中の卒業生のサロン風の集まりに魅了されたことにはじまる。日本の私学も同窓会を大切にはしているが、卒業生は大学の大切な仲間というよりは募金収集機関としての期待がおおきく、わたしの思いとは違和感があった。そこで「募金はやらない同窓会」つくりにとりかかり、まずは事務局に名簿つくりをお願いし、冒頭の集まりにつながったのである。
企業へのアンケート結果によれば、職場で活躍している会津大学卒業生の「専門知識」にたいし、「満足」と「ほぼ満足」との回答が75%を越えていた。卒業生の7割近くがコンピュータに関連した業務についているが、変化のはやい先端技術分野で他人を圧倒している姿は容易に推測できる。そこで「学部教育は専門知識の付与でいく、対外的には会津大学卒業生は少なくともオブジェクト指向のプログラミングはこなせる」でいくという学長方針を自信をもって打ち出すことができた。その結果もあって、文部科学省の「特色ある大学教育プログラム」の評価を得ることができた。「一般知識」と「語学力」についての評価はいまひとつと出ているが、これらは自ら磨けばよい。
同窓会はまだ若い。しかし10年後、20年後を想像してほしい。当面はみなさんの大半は首都圏での活躍となろうが、やがてはユビキタス・コンピュータ社会の成熟とともに全国展開となろう。また、企業はもとより、大学、研究機関内で中堅技術者・研究者が生まれてこよう。そもそもソフトウエアの世界は徒党を組むという発想にはなじまないが、ヒトの信用と信頼の世界でもあり、そのネットワークつくりに同窓会を活用してほしい。すでに会津大学は高知工科大学とならび個性ある大学として大学間では評価されているが、社会からの本当の評価は卒業生の活躍ぶりによる。みなさんの先駆者としての活躍をお願いしたい。
わたしが受け持つ新入生への講義「コンピュータ理工学のすすめ」では、「ようこそ先輩」の時間を入れた。会津大学は小粒ではあるが、先輩と現役がお互いを意識することにより、ピリッと効く「からしだね」となることを楽しみにしている。会津大学のホームページの充実に力をいれているが、是非、訪問してほしい。

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